駐在妻の子育てまとめ

イギリスとアメリカでの駐在子育てを幼稚園から大学受験まで全部書くのが目標!

★ロンドンの私立小学校 学年別編入試験体験談


我が家の私立小学校受験体験記です。娘と息子の編入試験をまとめて書いています。
(横移動もあったので編入テストも複数校受けています)

Y3、Y5に受けた学校は想像よりもしっかりしたテストがありました。

私立の編入試験は本当に学校によってさまざまでテストがなく体験入学のみで判断する学校もあるようです。あまり気張って準備する必要はないと思います。
学校も受け入れ体制が整っていないと判断すれば、断ってくると思いますし、現状のお子さんを見てもらい学校に判断してもらうくらいの気持ちで臨めばいいと思います。

Nursery
外遊びの中に加わって30分程度、室内で30分程度でおしまい。
英語力というより、どのクラスに入れようか見ていたと言われました。
この年齢だと英語力など関係なく入れそうです。

Reception
レッスンに加わって約30分。テストはありませんでした。
この時、子供は全く英語が喋れませんでしたが、今まで多くの日本人を受け入れてきたけど、日本人は勤勉で喋れなくてもそのうち追いつくから大丈夫と言われました。
ポテンシャルを人種レベルで決められていることにちょっと驚きました。

Year3(この時点では子供は英語は喋れています)
Maths とEnglishのペーパーテストがありました。その際、先生の指示に従えるか(それだけの英語の能力があるか)も見られていたようです。
全く英語が喋れない中国の人も受けに来ていたと言ってました。
ペーパーテストが終わったら、クラスに入り1レッスン受けて帰りました。
この時はアメリカからの横移動だったためかEnglishに遅れがあると言われましたが、ま、大丈夫でしょう。と言われました。

Year5
MathsとEnglishのペーパーテスト+校長先生と面接(というかカンバセーション)のようなものがあり、その後、MathsとEnglishの授業に参加。
クラスに参加しながら一緒に問題を解き、どのセットに行くかもそこで決められていました。(この学校はY5から11+対策としてMaths とEnglishはレベル別に分けられていたため)

この時の校長先生は本当に明るく面白い先生だったのですが、「今まで読んで好きな本はある?」とか「今の学校で直したいところがあるとしたらどこ?」など11+のような質問がされていてびっくりしました。

Year6までの学校の場合、Year6はSecondaryへの受験準備のみになるので編入はどの学校も受け付けていないらしいと聞いたことがあります。

以上です。

基本的にどの学校もとても親切に対応してくれると思います。
英語が出来なくても、ロンドンには英語が出来ない子が各国からたくさん来ているわけですから、あまり心配せず、現状のお子さんを受け入れてくれる学校があるか探してみるといいと思います。


★ロンドンの私立小学校 学校探しから入試、入学までの流れ

もし私立小学校も検討対象にしたいと思ったとき、入学までどのような流れになるか紹介します。これもまた私の経験だけなので、学校によって違う点があったら追記するのでコメントなどで教えてください。

■私立小学校が気になる?!まずは情報を集めよう!
賃貸物件探しに使われるright moveは物件の情報に加えてその周辺の学校の一覧を地図と一緒に紹介してくれます。

そこを見るだけで、共学か男子校か女子校か。何年生まである学校なのか、一学年のおおよその人数(全生徒数が掲載されているので、とりあえずそれを学年で割ってみるとか)がわかります。
そこで気になる学校があったらその学校のウェブサイトを見てみましょう。

空きがある学年を掲載している学校と掲載していない学校がありますが、掲載されていたとしても新しい情報かどうかわからないので、学校にメールを出し、空きがあるか、ある場合は見学が可能か聞いてみましょう。

※私は初めて学校へメールを送る時はいつもすごく緊張したのですが、一度学校に通い始めると、一年中、いろんな人種の多くの家族がさまざまな理由で学校探しをしている→学校側は毎日のように対応していることに気が付きました。
聞きたいことが書かれているか、あまりに失礼な書き方になっていないかを確認したらちゃっちゃと送って大丈夫だと思います。

■希望する学年に空きがあった!学校見学に行ってみよう!
空きがあると学校見学をされますか?と質問を受けますのでぜひ家族で行ってみましょう。

見学するときに見るポイントとは?とよく聞かれるので下に書きました。私の好き嫌いでの判断なのであくまでご参考まで...
(ちなみにメールでのやりとりの学校側からのレスポンスの速さも結構重要だと思ってます)

・教室や廊下が狭すぎないか?
家を改造して学校にしているところが多いのですが、びっくりするほど狭い教室にぎゅうぎゅうに入っている学校もあり、共学や男子校の場合は微妙かなぁと思いました。

・校庭
家を校舎として使っている学校は校庭も狭いです。
これも共学の場合、男子校の場合はあまりに狭いと危ないかなと思ってました。
あと遊具。これが利用禁止のロープが張っている学校があり、なにかトラブルがあったんだろうな。。。とこの遊具はいつから使えないのか?今後どうするのか?と聞きました。

・生徒
人種が偏り過ぎていないか

・その他質問していたこと
宿題はどのくらい出ますか?

英語が喋れませんがどのようなサポートがありますか?

英語が喋れない子は他にいますか?

PEはどこまで行きますか?
小さい私立小学校は大きな校庭が無いため、スポーツの時間はバスに乗って借りている運動場に移動や歩いて近くの公園に移動などしています。
うちの子は車に酔いやすい時期があったので聞いていました。

他の生徒は近所に住んでいますか?
歩ける範囲のお友達が出来ればいいなぁと思って。

日本人の生徒はいますか?
少なくてもいい。一人はいてほしかった!

このくらいかなぁ。。

見学の日の天気で学校の雰囲気は大きく左右されます。
天候に振り回されないよう、どよーんとした雰囲気がある時は学校のせいなのか?天気のせいなのか?判断するようにしましょう(笑)

■体験入学の申し込みをしよう!
見学すると帰り際に必ず体験入学をするかどうか聞かれます。
後日、体験入学の日時、スケジュール、内容のメールが届くと思います。
※これは学校や学年によって内容が異なります。レセプションやY1はほとんど行動観察な感じで、大きい学年はテストや面接(といっても本人は先生とお話した!って感じる程度の楽しいもの)があります。

我が家の子供たちが体験した編入試験の入試についてはまた別で書きます。

■合否の連絡は学校によって異なる
合否については、たとえば体験入学がうちの子一人だった場合は帰り際に「息子君!この学校、気に入った?!じゃ、来タームからおいで!会えるのを楽しみにしているよー!」と言ってくれるような学校もありましたし、「合否はメールで送ります」の学校もありました。
合否がそこで貰えなくても合格の場合は合格なので心配なく。

■合格したら入学準備開始
格通知と一緒に学費だったり規約だったりもろもろが一気に送ってこられる、あるいは学校に取りに来てと言われるでしょう。
一通り、確認してサインしてお金振り込んで終了!です!

■制服や備品の準備が間に合わない?!!
私も含めて、日本の「入学」に慣れてる保護者が慌てるのがここです。
ほとんどの私立小学校が指定された制服(夏服、冬服)とPEキット、スポーツキット、かばんの準備が必要となりますが、合格後すぐに指定された制服屋さんにオーダーしても、制服屋さんに買いに行ってもサイズがなかったりして揃わないこと多いです。
というか、新品を買い揃えられたら奇跡に近いです。

学校から提案されるかもしれませんが、セカンドハンドがあるかを聞いてみましょう。
どの学校も保護者がサイズアウトした制服やPEキットなどを集めそれを売り、売上金を学校に寄付するなどの活動をしているので、学校にはどっっっさりと古い制服があるはずです。
こちらの私立の保護者さんで「制服はセカンドハンドなんて買いませんの!!」みたいな方は見たことありません。特に子供が小さいうちで1年でサイズアウトしてしまう場合はみなさんセカンドハンドで全てを揃えようとされます。

なので制服は多くの子にわたり、着倒されます。名前も3人分とか書かれていることもザラでした。
もし体験入学後にセカンドハンドの制服を買える、あるいは貰える場合は、可能なら洗い替え用に各アイテム2点ずつ手に入れたほうがいいです。

以上、私立小学校の入学までの流れでした!
私立であれ公立であれ、お子さんにぴったりな学校がみつかりますよう!


私立小学校はイメージがつかめないまま、まずは公立小学校見学へ!

希望していた近所の公立小学校は空き待ち、もう1つ歩いていけそうな公立小学校も空き待ちという、想像もしていなかった状態に立たされた我が家。

よくわからないまま、とりあえず公立小学校に見学を申し込み。毎週やってますということで翌週の見学を申し込み。
ただ、googleで場所を調べると、どう考えても車の距離...
バスも上手く繋がっておらず、一度乗り換えあり。
これを下の子を連れて朝夕と送迎が出来るのか?
朝だけは夫に頼めるか?
場所しかわからないけど、すでに不安がいっぱいでした。

同時進行で私立小学校も調査開始。
といっても賃貸情報サイトに掲載されている情報をもとに学校のサイトを見るだけ。

でも正直、色々意味がわからない...
Ofstedってなに?
Pupilsは生徒数か… ずいぶん学校によって違うなぁ。
Genderは共学か否かってことね。
ReligionにRoman CatholicとChurch of Englandがあるんだけどー!
なに?そこ学校生活において重要なん?!!!

意味がわからなすぎて「公立が良い学校でありますように...」と願いながら、私立探しを辞めたくなりました。

でもどれだけ公立が良くても通いづらいのには変わらないので、気を取り直して私立探しも続行。

そこでまず気が付いた。
あれ?小学校までしかない私立と高校まである私立がある?!
どうせ行かせるなら中学校以降もある学校のほうが良くない?ま、でも我が家は2~3年で本帰国予定だしどっちでもいいや!と考えていたのですが。
問い合わせをしてみると、なんと中学以降もある学校はすでに定員いっぱいと断られ...。

そうなると単細胞の私は、え?もしかして中学以降まである学校のほうが人気な学校なの?そっちのほうが教育が行き届いていたり環境が良かったりするのかな?
小学校までの学校に行く子は中学ある学校に入れなかった子たちとか?!
と思ったりして。
実際はそんな単純なことでないと知るのは、かーなーりあとのこと。

とりあえず見学にどうぞと言われた私立は全て小学校のみの4校。
内訳は以下の通りでした。
家から近い男女共学
家から近い女子校
駅の近くの男女共学
家からギリ歩ける、でも車でも運転しやすそうな道な男女共学

車で通うしかない公立と、近くだけどよくわからない私立の見学ラッシュが始まりました。ちなみに私立はもちろん授業料がびっくりするほど高いのですが、会社から全額ではないですが補助があることと、長くても通うのは3年ということで、考えることにしていました。

で、公立の見学1校目。
2校とも遠いけど、それでも少し近めの公立小学校。
車で学校に行った時から私はかなり萎えました。なぜかというと、学校の前の道がすごく狭くて、そこに両サイド車がぎっちり路駐されている状態。。
当時まだまだ縦列駐車が苦手だった私は
「この道をどれだけまっすぐ行けば、ゆったりと縦列駐車が出来る場所があるのだろうか。。。そしてそこを見つけたとしても、下の子を下ろしてベビーカーで歩いて向かうのか。。。地獄だな。。。」と思いました。

肝心の見学はというと、同じ日に見学希望していた学年の違う数組の親子と回ることに。
学校は広く綺麗で、校長先生はびっくりするほど若く40代くらいのビジネスマンといった感じ。きれいなスーツに中年太りしていない体格。
話も上手で素敵な笑顔。きっと見学対応し慣れているんでしょう、初めから終わりまで流れるような説明(もちろん半分も聞き取れない)。
好印象が過ぎて、なんか騙されてるんじゃないかと思うくらいの完璧さ。

レセプションの教室も明るく、いわゆる幼稚園の年長のクラスって感じ。
ほほぉ。いい感じ。。。これならバスを乗り継いで送迎するかなと思っていましたが…

最後にたぶん一番上級生たちが列を作ってクラスを移動しているところに遭遇。
その時に大きな男の子たちが大きな声で見学者のグループに何かを言って笑っていったのです。全く英語が聞き取れなかったし、もしかしたら悪いことは言ってないのかもしれないけど、それでもこれがちょっと、外国慣れしていない私には怖かった。
そして、一緒に来ていた娘はもっと怖かったようで。。。
「ここの学校は行きたくない...」と言い出しました。

一番小さなレセプションクラスに入る娘は、一番上級生の大きい子と比べると本当に小さく感じて。。。2~3年後でもまだまだ小2の娘。
成長して大きい子を怖く感じなくなる程までロンドンにはいない。
英語を喋れない娘にそこまで苦労はかけたくないなと。

こうなったら、2~3年!お金かかるけど、近くの私立にするか!と考え、もう1校の見学は取りやめ。私立に絞ることにしました。


★ロンドンの私立小学校ってどうなってるの?大まかに解説します

私立の小学校について私が知っているのことを書いてみます。
あくまでn=1で。あと間違っている情報とかあったらごめんなさい。
コメントなどで教えていただければ修正します。

■私立小学校は大きく分けて2パターン
6th form(高校まで)ある学校とそれ以外のYear 8まである小学校と中学校の部分が少しある学校、Year6までの小学校、ごくたまにYear2までしかないかなり特殊な小学校があります。

■6th formまである学校とは?
日本でいう高校までエスカレーターの学校です。
お子さんを私立に入れたい方で、駐在期間の決まっておらずいつ帰任するかわからないという方、帰任がYear6かYear7頃になり、11+(イギリスの中学受験)にぶつかりそうだという方はこのタイプの学校が一番おすすめではあります。が!!このタイプの学校は定員に達してる、あるいはWaiting listがある学校もあり最初の試験(4+)を逃すとなかなか入りづらい学校もあります。

この学校に通わせている現地の保護者たちは、公立ではなく私立といった環境で育てたい、勉強はさせたいけど、大変な中学受験は避けたい、自分もこの学校に通っていた…のようなタイプの方が多いです。

このタイプの学校はSecondaryの学校が有名校でない限りのんびりした雰囲気の学校が多いです。

■6th formまでない学校とは?
6th formまでない小学校もたくさんあります。短い学校はY2までで、あとはY6までとY8の学校が多いです。

なぜこんなに多くの種類があるかというと、さらに上の学年の学校の入学のタイミングがまちまちだからです。

例えばWimbleonにKing's College School Wimbledonという学校がありますが、Y1、Y2という学年が無く、Y3から始まるので近くにはその受験を見越してカリキュラムが作られているY2までしかない小学校があります。(Y2で受ける入試を7+といいます)

その他の学校の例を上げるとCity of London Schoolという学校は女子校、男子校とありますが、男子校は中学の入試がY5とY6で行われます。
(Y5で受ける入試を10+、Y6で受ける入試を11+といいます)

もしY2までの学校があるなーと思ったら、まわりの学校を調べてみてください。
きっと現地の人に人気な有名Secondaryが近くにあるはずです。


■6th formまでない学校はSecondary入試対策を学校でしてくれる
6th formまでない私立小学校は最終学年で全員が中高一貫校(Secondary)の試験を受けることを前提としたシラバスを組んでいます。

日本のように学習塾がないイギリスはこの私立小学校が塾のような役割も含んでいます。
なので、ほとんどの学校は卒業生の進学先やスカラー獲得の人数を数年分公表しています。学校のウェブサイトのDestinationsを探すと大抵出てくると思います。
とはいえ、駐在で来たばかりの方にとってはSecondaryの名前を見てもちんぷんかんぷんでどこが良い学校なのかわからないでしょう。
Secondaryの名前もきちんと確認して、しっかり勉強させるところに行かせたいという方はこちらのサイトにSecondaryのGCSEやA levelsの成績をもとに毎年ランキングでUKトップ100を載せているので、おおよそはわかると思います。

ただ。。。個人的な意見としては、ランキングはGCSEやAlevelsの結果をもとにしたものなのでそもそもそれらを受験する予定がない場合は進学先がTop100に載っていなくても気にすることはないと思っています。

www.best-schools.co.uk


こういった学校に通わせる現地の保護者はやっぱり教育熱心なタイプが多いです。

全くこういった情報がわからないまま、我が家はYear6までの私立小学校に入れてしまいましたが、やはり保護者の方は教育熱心な方が多く、加えて楽器、スポーツなどもお子さんにさせていました。
こういった環境に入ってしまうと、知らず知らずのうちに親も「今のままで大丈夫なのかな?」と焦ってしまいます。
「うちはうち!」と割り切れるタイプの保護者さんは良いと思いますが、私のように周りにつられてなんだか焦ってしまうタイプの方は要らない気苦労が増えるかもしれません。。


考えていた公立小学校に入れなかった!!春休み直前にいきなり始まる学校探し。

日本から今までを順に書くつもりだったけど、今は3月中旬で、ちょうどロンドンに来る家族が多いだろうから、先に我が家の小学校入学体験やこのあとに学校入学のまとめなどを書いてみます。

私と子供たちは3月上旬にロンドンに来ました。

先に結果から話すと、我が家は希望していた公立小学校には入れませんでした。
渡英前に調べて日本人が多く通っているとあり、そこに入れることを前提に物件探しをしたのですが。。

正直、全く想定外でした。
結局、その後慌てて私立を見学。受け入れてもらった私立に通い、今も別の学校ではありますが私立に通い続けています。

さて。我が家の子は着任時は4歳と1歳でした。
上の娘は日本では幼稚園の年中さんでしたが、7月生まれのため小学校についている小1の下の学年であるレセプションに入るということは事前に調べてわかっていました。

まだまだ小さいし、出来れば日本人が多く通っている公立小学校に入れたいと考え、それらしい小学校を見つけ、その小学校に歩いて通える範囲。が第一条件で賃貸物件を探していました。

最終的に決まった物件は細かいところは色々希望と沿わないところもありましたが、とりあえず学校になんとか歩いて通えそうな距離だったので、やれやれと一安心しておりました。

ところで!
イギリスの公立小学校は希望する学校に空きがあるかどうかは住所が決まるまで聞けません。
引っ越しが完了し、娘の学校の入学申し込みをするため意気揚々とカウンシルに行って窓口で言われたことは、

「あなたの希望する学校は娘さんの学年はwaiting listが出来てます。あなたは4番目だけど、もし順番がくるとしたら早くて半年後だと思うわよ」
でした。

へ?
正直、公立の小学校は希望者は全員入れるのかと思っていたので、入れないということは全く想像していませんでした。

我が家からは希望した小学校と同じくらいの距離に別の小学校がありましたが、そこもすでにいっぱいで無理と。
「ここなら空いてるから見学に行ってみるといいよ」と2校、聞いたこともない小学校の名前のメモをもらい、一旦帰宅となりました。

あの小学校に入れるためにこの物件にしたのに…。
いきなり出鼻をくじかれた感じでショックでした。

でも4月の新学期からは学校に通わせたい。
どうやらあと2週間もうするとどこの小学校も春休みに入ってしまうらしい。
とにかく早く動かねばっ!とまずは教えてもらった公立小学校2校の見学申し込み。それと同時に近くの私立探しを開始!

幸い、賃貸物件を紹介しているサイトに近くの小学校が表示され、それを見てみたところ…

なんとうちからなんとか歩いていけそうな場所と最寄り駅周りに7校!

7校?!!

多すぎない??!!

私立小学校と全く縁がなく育った私が想像する私立小学校はなんかこう…、都内にあるんだけど緑豊かで、建物の規模は公立の小学校くらいで…同じ制服をきた子供たちが元気に(でも走らず)登校する…みたいな解像度が低すぎるイメージしかなく、そんな学校がうちの近所に7校もあるとは思えず。

イギリス私立ってどんなところなの?!と。
とりあえず、わからないけど、ここも片っ端から見学申し込みを主人にしてもらい。。

迫る春休み!謎に多いイギリス私立小学校!!
というわけでイギリス小学校入学苦労話が始まります…

今考えると、なぜあそこまで春休み明けの新学期から通わせなきゃ!と思っていたのか。。。


すっかりイギリスのノリに染まってしまった今の私から
「数週間遅れたって全然大丈夫だよー。新学期に新入生が入るってわけじゃないよー」と教えてあげたいくらいです。

★子連れ日本人が多い場所はこの3カ所

夫の会社は呼び寄せというシステムで、夫が先に物件を探さなければなりませでしたが、すでに決まっている社宅(たぶんこれが一番楽)に入る方、長期滞在型ホテルで1カ月程度過ごしながら家族で物件探しをされる方など会社によって物件探しはさまざまなように思います。

それ以外にも、指定不動産会社しか利用できない会社、家賃の持ち出し(家賃補助では希望の物件が借りれないので自分たちでいくらか支払う)が出来る、出来ない会社など違いがあるようです。

そんな条件を乗り越えて、物件を探さなければならない!
特に小学生、中学生を連れてくる家族はこれらに加えて治安がよく、子供が通う学校のことも考えなければならないとなると、よくも悪くもエリアは縛られます。

日本人の赤ちゃん~小学生帯同の家族が多く住んでるエリア(私の印象)
1、EalingとActonエリア 6割
2、FinchlyとSwiss cottageエリア 3割
3、Wimbledonエリア 0.5割
4、South Kensington、High street kensingtonエリア 0.5割

こんな感じでしょうか。
西のEaling、北のFinchly、南のWimbledonといった感じで、私が初めて来た頃はFinchlyにもWimbledonにもそこそこ駐在員がいた印象ですが、今は圧倒的にEalingが多い気がします。

Ealing、Actonエリアは日本人学校、幼稚園、病院、塾、アジア食材店、和食レストランなどが揃っているので、生活の立ち上げは他地域と比べて楽に行えると思います。
しかし、慣れてくると日本人が多いことが逆に気まずい感じになっちゃうこともあるようです。CentralとDistrictは始発なので座れるけど、都心まではそこそこ遠い。
エリザベスラインは遅延多め。

Finchlyなど北側にも病院があり塾もある。日系の小さい食材店もあり、日本人学校へのバスも巡回しています。
Northern lineを使うことから金融関係にお勤めの方がご主人の通勤を考えて選んでる人多し。
都心に出るのも1本で出やすいけど、あえて欠点をいうならNorthern lineがあまりきれいじゃなくて、電車の車輪のきしむ音がかなりうるさい印象。
正直北側は詳しく知らないのですが、お子さんが大きくお迎えまで時間がある方だったら日中は楽しそうだなと思いました。

Wimbledonは以前より人が減りましたが、土曜に日系の塾などもあります。
ただみっちり中受に備えたい方には向かないかも。
あと駅周りが栄えているので、家までが遠くなりがち。
District lineで都心から出るのは時間がかかりますが、始発になるので、下手に都心に近い電車よりは通勤時に座れる可能性が高い。

以上です。
赴任が初めてで日本人が多い場所に引っ越したい方は特にEalingとFinchlyエリアを。
逆に日本人が少ない場所に行きたいという方は上記以外の場所を選ぶとよいと思います。
ただ、治安があまりよくないと言われる場所もあります。
安全と言われている場所でも、公園の茂みには注射針が落ちてたりします。
日本で想像する危険とは違うこともありますので、充分気を付けてくださいね。

駐在前 夫の部屋探し。なぜかコンセントの写真を大量に送ってくる夫。

夫の会社は「呼び寄せ」というシステムがあり、まずは夫が先に現地に行き、家を借り、電気水道などのセットアップが終わった状態で家族が向かう必要がありました。

この良い点は家族はイギリスに来た後、すぐに家で生活を始めることが出来る点で、悪い点は家探しを夫にまかせ、奥さんは家を見ることが出来ないということです。

会社が指定した不動産業者がこちらの希望にあった物件を選んでくれ、夫は空いた時間に物件見学に行っていました。

我が家は下調べして「日本人が多いらしい街」と知ったEaling とFinchly、Wimbledon付近を希望。そしてこれまた下調べで知った「日本人が多いらしい小学校」に歩いていける場所を希望しました。
物件については、子供が小さいためうるさくしてしまうだろうとアパートはNG、カーペットはちょっと…としていました。

しかし不動産業者が提示してくれる物件は、希望のエリアからかなり離れていて、しかもアパートだったりカーペットだったり。

え?!!こっちの条件、伝わってんの?!なんでこんな違う物件ばっかり?
ネットに出てるこの物件は?え?もう無いって?えー!!

な状態でした。
当時はまだネットの状態もそんなに良くなく私は物件見学後、物件サイトに上がってる写真と夫が撮った写真を見ながら夫から説明を受けるのみ。

しかも夫はこういう時の写真の撮り方のセンスが絶望的なほど…無かった……

玄関のドア!トイレ!廊下!リビング!キッチン!蛇口!コンセント!コンセント!洗面所!シャワーブース!シャワーノズル!ベッドルーム!コンセント!コンセント!
基本的に物撮りで全体を見渡せない。
え?キッチンはリビングのどっち側にあるの?
この廊下、どこにつながってんの?
このコンセントはどこなん?っていうかコンセントの写真いる???

そもそも希望エリアから遠くテンションが上がらない物件たちを、謎にコンセントの物撮り多めな写真を見て物件を決めろと。しかも、すぐに決めないと無くなると。住んでも数年だ、諦めろと…。

夫のいいわけとしては少ない時間の中、不動産業者と仲介業者の二人のおっちゃんと同行してもらい説明を受けながらの物件見学で、「ここを撮らせて!」というほどの時間はなかったと言ってました。(現在、幾多の引っ越しを乗り越え、すっかり図太いおばちゃんになった私は当時の夫はちょっとびびってたんだろうな…と思ったりします)
コンセントは必要かなと思って撮ったが物撮り状態になってしまっていて、結果意味がわからないものになった。と。

なにはともあれ、夫が見せてくれる物件は条件から遠いものだったので、

そこの不動産しか使っちゃいけないの?現地の不動産行ってきてよ。
え?忙しい?そりゃそうだろうけども。
送ってきた物件、全部希望の学校からめちゃくちゃ離れてるよ?
カーペットはいやだって言ってるじゃん。そっちの人、家の中でも靴はいてるでしょ?
息子、まだ1歳だよ?ほとんど床の上で過ごすんだよ?!

え?新しい物件出してくれたって? どんな感じ?
は?全部アパート? キーーー!! 不動産出せー!!こっちの話聞いてるんかいな!キーーーー!!!
。。。。

今振り返れば、これが最初の「イギリス生活の洗礼」だったのかもしれません。

結局、希望した駅ではあるものの、駅から遠く、希望した学校からも離れたセミデタッチドハウスとなりましたが、「前途多難」以外考えられない、そんな部屋探し経験でした。


今見直しても、物件探しの決め手にはならないコンセント写真(笑)